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2010年7月16日金曜日

親というもの

今朝、パパが泣いていました。

今日に始まったことではないですが、今朝は結構激しく、肩を大きく震わせて泣いていました。


この1,2週間、ちょっと、私個人的に辛いことがありまして、パパママもすごく心配させてしまってそれはそれは大騒動でした、、

反省、、

でも二人が親として、一緒に私を助けよう、守ろうとしてくれた必死な姿は、私の心に深く深く刻まれ、本当にありがたかったし、嬉しかったし、「親」としての姿に本当に感動しました。

自分もいつか親になったら、こんな風に無償の愛を子に注げる親になれるのだろうか。。
(ってそんなこと言ってちゃいけないですね 汗)


昨夜、問題解決した後、パパは「良かった、良かった」としきりに言い、

「人生、いろんなことがあるなぁ。いろんな経験させてもらってるなぁ、、」

としみじみ、目に涙を浮かべてつぶやきました。

実家から持ち帰っていたパパの子供の頃のアルバムを開いて、どんな子供だったかとか(すごい可愛い)、中学生の時に大腸がんで亡くした綺麗だった母親の話、目の前で弟が溺れかけた時に池に飛び込んで助けたという父親の話、歳の近い伯父さんが両親(つまりパパの祖父母)を同時に亡くし、それから一緒に暮らすことになったという話、警察犬の息子のくせにアホで大好きだった犬の話、、、

いろいろ話してくれました。


今朝、リビングのソファに座るなりまたアルバムを開き、大ママ(パパのママ)を見ながら激しく泣きだした時は私も母もすぐには言葉が出ませんでした。

「最近、本当に涙もろくてねぇ」

一緒に涙しながら肩を組み、「パパは大丈夫だよ、、」というのが精いっぱいでした。
出社前のバタバタな時ではあったけど、時間が止まったようでした。


ママは、「パパはすぐに死なないから心配しなさんな!しっかり長生きして、アメリカの年金ももらわないけんのよ!」

と泣きながら笑って言って、パパも笑いながら泣いていました。


そうは言ってももう遅刻しそうな時間。名残惜しくも 「じゃ行ってきます!パパ行ってくるね!」
と大慌て。

振り返ると、いつも、玄関から顔尾を出して見えなくなるまで手を振って見送ってくれるママの後ろからパパも顔を出して手を振ってくれていました。

自転車だったしちょっと離れてるので一瞬の光景でしたが、いつまでもその姿が頭に残りました。



最近は、もう何クール目なのでしょうか、数週間おきに点滴、テモダールを5日間、という生活で、もうすっかり自分一人でがんセンター、耳鼻科、歯医者、と元気に行けるようになっていました。
穏やかな日々でストレスフリーで、毎日笑っていられるようになって本当に良かったな、と家族でホッとしていました。
こないだの週末は、二人で近くの「野鳥の楽園」へお散歩行ったりして、大自然が大好きなパパが生き生きと鳥や動植物の名前や説明をしてくれてパパって結構すごいなと思ってました。(鳴き声や葉っぱの形でわかるんですよ!歩く人間図鑑でした!)

髪の毛も、赤ちゃんの産毛状態から短い芝生くらいにまで伸びたんですよ!(腫瘍がある右側はなかなか生えませんが、、)
食事も、恐る恐るでもいろいろ食べれるようになってきたのでママも一安心。
(それにしてもママの作る野菜ジュースは相変わらずあまり美味しくない。。笑)

でも以前からできやすい石(結石)がまたしくしくし出して、不安そうな、険しい表情をしてじっとお腹を押さえていることが多くなりました。
もう先月からですが、、血尿がたまに出るというのが続いているので、その時はやはり不安げです。

がんセンターのドクターは専門ではないからでしょうか、あまり気にしていない様子。。


そんな時に私なんかの為にまた心配させてしまって、本当に反省です。(ばーちゃんには怒られました。。)

やはり何も心配せず、笑っているパパがいいです。


月末に実は、弟夫婦と一緒に軽井沢行くんです!!
弟お嫁ちゃんがとってくれました。

ずっと、入院後はパパがなかなか躊躇していたので、久々の家族揃っての遠出で楽しみです!